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       「国立ビクトリア病院とビクトリア女王像」
 道を下ると、GROSVENOR ROADの交差点に出た。中心街の道路だけに車は多い。道を左に取れば目的地のFalls Roadに出る。最大の、紛争地帯は、FallsとShannkillの地域である。ベルファーストとデリーの紛争地帯の場所は、事前に調べておいた。思い出すのは、映画「ナッシング パーソナル」の恐ろしい紛争の状況である。暗い夜道で、カトリック信者がプロテスタントに襲われ暴行されるシーンや、プロテスタント系のパブが爆弾テロで破壊されるシーンである。大きな幹線道路に出た片側3車線ある。高速の自動車がビュンビュン走ってっている。この国の「唯一」の高速道路で、南に行けばダブリンに行く。3kmほど先に、北から西方向に高さ500mぐらいの山並みが見えている。生駒山脈と似ている。信号を渡り進んだ。

 周辺は個人商店があるだけで、高い建物はなく車も少ない。道路際に小さい教会がある。入口に、排ガスと埃で色あせたユニオンジャックの旗が建っている。前にビクトリア国立病院がある。門は開いたままで、誰もいない。門の外から奥まで見えている。道路側は、古い建物だが威厳のある。4階建てのブッリク建築だが、奥には高層の近大的なビルが建っている。入口に受付がなく、そのまま入れる。目の前に、ビクトリア女王の銅像が建っている。古いようで黒光りがしている。顔にペンキがかけられている。ペンキ痕は古い。「誰がしたのだろうか、消さないのだろうか」。中から「職員」らしき男性と、子供連れの「主婦」が出てきた。僕をちょっと見たが無関心だった。

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