予定通りCX253は曇りの香港を離陸した。これから約13時間の長い旅だ。21時ヒースローのターミナル3に着いた。P・M9時過ぎなのに未だ薄明るい。北半球に近くて「準白夜」だろうか。出国手続き済ませゲートを出た。トランクが無いのでターンテーブルに荷物を取りに行かなくていい。
こんな時間なのでアイルランドには飛行便でダブリンと決めた。交換所で3万円を英ポンドに交換した。1ポンド約200円だ。ターミナル1(アイルランドに行き)に向かった。エアーリングス社の10時30分発ダブリン行きしか取れない。「ダブリンまで片道で下さい」と僕、栗色の髪の中年の女性が応対してくれた。「ここに戻られますか」と彼女、「ええ、5日後の8月6日です。」、「だったら、ラウンドにしたら割安ですよ」と親切に進めてくれた。これも「縁」だろうと思い75ポンド支払った。「ニコッ」と彼女の笑顔がうれしい。22時出国ゲートに向かった。30分遅れで搭乗を開始した。乗客がぞろぞろと奥へ奥へと乗り込んでいく。後ろから若いカップル進んできた。小柄の女の子は、臍が丸出しの短いTシャツを着ている。よく見ると臍の周りに宝石をはめ込んでいる。おまけに、手首に小さな刺青をしている。こんな女性ははじめてみた。そのうち「こんな若い女」が日本にも上陸する日は近いだろう。機内サービスでかわいいワインのミニボトルを貰った。懐かしい思い出のボトルだ。
機は真夜中のダブリン空港に着いた。出国手続きを済ませゲートを出た。5年前と同じく混雑は無い。空港ビルが新しく建て替えられていた。新しい照明に床がきらきらとひかっている。乗客たちのほとんどが迎えの車やタクシーで消えていった。単独の旅行者が数人ホールに残っている。3Fのレストランの一部が営業している。マクドナルド、交換所などは閉店している。2Fは自由に利用できる椅子が50席ほどあり新聞など読みながら時間待ちをしている。この時間はすでにバスは無く空港内のインフォメーションも全て閉まっている。アイルランドのユーロは1ポンドも手持ちは無い。交換所は朝5時半だ。動くだけ無駄と判断、2階に上がり椅子で仮眠することにした。20人ぐらいの旅行客が椅子に座ったり横になっている。見回しても「怪しい者」はいない。周囲は明るく安心だと判断し寝ることにした。5年前ここに来た時、「安心して旅行できる街だ」と印象が残っていた。ぐっすり眠ってしまった。早朝4時ごろ「ブルブル・・・・」とエンジンの音で目がさめた。小型フークリフトのような車で掃除が始待った。モップを持った男がこまめに掃除をしながらこちらに来た。眠気の抜けていない僕に「おはよう」とニコッと笑っ。コノリー駅(鉄道)行きバスの乗り場を確認をして3Fのレストランに行った。すでに、満員で混雑している。並んでsmallを注文した。パンやソーセージのセットで4.75ユーロポンドであった。食事後1Fに下りるとロビーはかなり混雑している。5年前から比べると利用客が増えたのだろうか。それとも観光シーズンなのであろうか。
 |