TOP 血の日曜広場  2 部 NEXT

 
                FOLY SHOPPING CENTER
 センターは2階建てで大きな近代的ビルだ。魚屋、レストランなど専門店もある。魚屋さんは、品物もなく閉店の準備をしている。お客もあわただしくレジに向かっている。近くの店員さんに「急いでください。あと10分で閉店です」と言われてしまった。牛乳、ビール、カップヌードルなど詰め込みレジに急いだ。日曜日は6時閉店だ。米も醤油もあるが日本製はない。6時に5分過ぎていたが、怒られるることなく愛想よく計算してくれた。ショップ前のSTRAND ROADは広い道路だが車も人も少ない。6時にはPUBやレストランなど除いて閉店。梅田や難波のように土、日曜日の買い物客での賑わいはない。帰ることにした。広い道路と完備した歩道を街灯だけが整然と照らしている、静かだ。北アイルランドの第二の都市とは思えない。ベルファーストの中心街のような大きく高い建物は少ない。人や車も少なく、「小さい石の街」は寂しい。皆どこにいるんだろう。B&Bに向かった。
                   
B & B
 ドアーの前に来た。2階を見上げると、オーナさんの部屋に明かりが見える。入り口の鍵を開け3階の部屋に上がった。帰り着くとすっかり疲れが出てきた。3時のダブリン空港に着くには、朝、早く出発せねばならない。鉄道のタイムテーブルを見ると始発が5時過ぎにある。ここから歩いて20分かかる。「4時半に起き、5時に出よう」と思った。そうなると、清算をしておかなければならない。ノックをするとすぐにオーナが出て来た。「お世話になりました、明日早く出発の予定です。清算してください」と僕、「何時ですか」と彼女、「5時にここを出て、始発でベルファースト向かいます」、「6時過ぎなら用意が可能ですが」、「気に掛けなくていいんです。私が早過ぎるのだから・・・」、「何が出来るか、後で娘に相談しておきましょう」と、僕の方を見た。「iでの前払いを差し引いた58£ですね。60ポンドでおつりは貰ってください」と僕、「ありがとう。気をつけて帰ってください」と言った。部屋に帰りシャワーを浴び、買ってきたビールで乾杯。食べているとノックがあり、出てみると娘さんがいた。「明日の朝までに、1Fの食事室にジュース、果物は用意しておきます。部屋は、空いていますので入れます」と、にっこり微笑んだ。やさしそうなお嬢さんだ。「ありがとう。お世話になりました」と言いながら、「お礼です」とわずかばかりのチップを渡した。出発の用意を済ませるとすぐに眠ってしまった。5時半に起き、リュックをもち1Fの食堂に入った。誰もいない。静まり返った部屋に明かりがついていた。テーブルにジュース、果物が整然と並べられていた。昨夜のうちに用意をしたのだろう。ジュースを飲み、果物を食べB&Bを出た。6時過ぎ、外はもうすでに明るい。町は静かなもので人の姿も車も何もない。整然と並んだ石の街が眠っている。今日は珍しく晴れている。ポロシャツがちょうどいい。Foyle川の土手に沿ってCraigavon Bridgeを渡り鉄道駅デリーに向かった。


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