10分で古い倉庫のような駅に着いた。ヒュ−ストン駅は想像したより小さく古い。バスは駅の東側に止まった。構内への入り口に「改札口」がない。中央に平屋建ての事務所や売店がある。天井は鉄筋むき出しの橋梁の上に、「トタン」屋根が石炭の煤煙で真っ黒になっている。まるで「トンネル」の中に居るようだ。西側の「かまぼこ型トンネルの出口」は、ポッカリと口が開いて夕暮れの「鈍い橙色」の太陽が見えている。「ゴ−ルウエイはあの空の下だ」と思った。
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ヒューストン駅構内
(プラットホームの上部)
構内の中央部に1〜5番のプラットホ−ムがある。汽車の姿は一両もなく静かなものである。南端に小さい駅舎があり券売所、待合所などがある。東端には売店と喫茶店が並んでいる |
車両の入り口付近に禁煙と喫煙の印が付いている。車両は古いがよく清掃され完全に分煙されている。禁煙の前から二両目に乗り込んだ。どの車両もまだ半分以上が空席である。5両編成の真ん中の車両にカウンター付きの売店がある。男性の従業員が一人で切り回している。サンドイッチとコ−ヒ−がよく売れているようだ。向こう側の座席に大学生らしき女性が座っている。彼女も買ってきたコ−ヒ−をテ−ブルの上に置きケ−キを食べている。発車前10分乗客の数は更に僅かばかり増えた。まだ、多くの空席がある。窓際に座り地図をテ−ブルの上に置き外を眺めていた。
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固定された綺麗なテーブルがある
通路の左右に、二人掛けの座席が大きなテ−ブルを真ん中にして向かい会っている。4人グル−プなら、テ−ブルの上に食べ物を置いて楽しく話しながら旅が出来るだろう。
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