TOPNEXT ダブリンのタクシー
        「警察署(焼き討ちされた)と教会
 ここで1枚写真を撮りたいと思った。通行人の男性に「写真を取ってくれないか」と頼むと、彼は「いい写真が取れるよそこに立ってみなさい」と高い石塀を指差した。4階建てのビルの裏側のようで門はなく高い塀の「暗いビル」だと感じた。壁の上にらせん状の鉄条網が張られ所々黒焦げの痕が痛ましい。「紛争で焼き討ちされた警察署だ」と説明してくれた。店の横道から教会に行く事にした。先ほどの果物店の奥さんと娘さんに目が合ってしまった。彼女達は愛想よく笑顔で手を振ってくれた。天気はうす曇だが明るく気持ちがいい。住宅街の一角に教会が立っている。広い敷地で正面の入り口は開いたままだ。中庭に2台の乗用車がある人影はなく静かだ。教会入り口は閉まっているが押すと開いた。

  壁のステンドグラスが綺麗なので見ながら奥に進んだ。11時に教会を出た。外が明るく感じる。30坪ほどの住宅が整然と並んでいる。わずかばかりの「前庭」に上手に花を咲かせている。静かで人の姿はない。大きな犬が2匹向こうから走ってきた。僕には無頓着で向こうの空き地に入って行った。住宅街から広い道路に出たが人も車もほとんどない。道路の両側はフェンスで「区画された空き地」が多い。やはり「正常な地域」でない。広い敷地に新しい建物がある。2人の男が塀の修理をしている。「shannkillはどちらですか」と尋ねたら、「そっちの方向だ」と愛想よく答えてく

                   
    BACK