平屋の質素なバスセンターに着いた。売店と切符売り場があるだけだ。途中で3人降り2人乗ってきただけでベルファーストからデリーへの直行便だ。20人ほどがこの終点駅で降りた。バス停で案内板を見ていたらリュックサックの中年カップルが横に来て一緒に見始めた。女性の方が「ニッコリ」と挨拶をした。カナダから来たとのことであった。川沿のメイン通りは商店や大きいデパートがある。少々都会だ。交通量も多く有料駐車場がある。空はうす曇だが賑やかで雰囲気は明るい。交差点を左に曲がった。緩やかな石畳の登り坂が城壁の方に延びている。車道は片側一車線で渋滞している。道の両側には観光客向けの店屋さんが並んでいる中世の城郭の城下街だ。前方に中世の古いレンガ造りの城門が大きく口を開ている扉はない。観光客も車もその欄干下を通る。城門の上は回廊の通路になっていて観光客が歩いている。ウィンドショッピングしながら城門をくぐり中心に向かった。緩やかな登りの坂道が続く。登り詰めたらロータリの広場で、中央に高い銅像が建っている。この城郭内は横300m、縦500m程度の長方形の街である。下を川が流れ周囲を小高い丘に囲まれた中世の城壁都市国家である。川はFoyleバスで渡ってきた橋はCrigavon、先ほどの城砦の門はShipquayと書かれている。大体の地理がわかった。昼食と今晩のB&Bの予約をすることにした。「北門」Shipquay門から「西門」Ferryquay門を出て、坂道を下り西側のiセンターに向かった。
インフォメーションセンター( i )
通りは静かで数人の観光客とすれ違っただけ。歩道に店が並んでいる。一軒の大きなレストランがある。店前にLUNCH メニューの手描きボードが置かれている。特徴のある字でちょっと読みずらい。店の名前はBECKETT’S。B&Bの予約後ここで食事をすることに決めた。道路の向こう側はグリーンベルトでその向こうが川(Foyle)だ。前方にCRIGAVON橋が見えている。朝バスがこの橋を渡った。グリーンベルトの中に新しいiセンターがある。透明のガラス製の扉を開けると中はとても明るい。奥には観光情報のコーナがある。パソコンに向かっている若い3人の職員がいた。彼らは小柄で日本人と変わらない。男性職員が対応してくれた。「2日間、B&Bをお願いします」、「パスポートを出しておいてください」とパソコン検索しながら明るい返事が返ってきた。「バスで10分ほど40ポンドであります」と彼、「この近くにはないですか」と聞くと再び検索を始めた。「50ポンド歩いて15分」を予約しBAR&BISTOROの店BECKETT’Sに向かった。
|