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B&Bの朝食
 
AM6時に目が覚めたすっかり明るい。ラジオをつけるとBBCやFM局も入る。窓から下の庭を見ると、すでに洗濯物が干されている。曇り空の日が続いている。気温は丁度よい。7時に1Fの食事室に行くと私が一番だった。娘さんが1人で食事の準備をしていた。20歳前だと思える。化粧はしていないがスラッとした綺麗な人だ。両親はちょっと「きつい」性格のように感じたが、彼女は愛想のよい優しい感じがする。「おはようございます。ジュース、サラダは自由にお取りください。パンは持参します。コーヒ、紅茶はどちらにしますか」と彼女、パンはトーストでバター、ジャム、ポット入りの紅茶。ベーコン、ハムも野菜サラダにして食べた、おいしい。「明日は鉄道でベルファーストに帰る・・・・」、「今日はどこから歩き始めるか・・・」など考えながら食事をした。カメラなど最低必要なものをバッグにつめて8時にB&Bを出た。

                城郭都市内の街 散策
 
うす雲の間から明るい朝日が漏れている、気持ちのいい朝だ。薄くぬれた車道を見ながら、歩道をゲートに向かった。石造りの街、2~3階の小さいお店が一列に並んでいる。まだ開いている店はない。車も人もまばら、急ぐサラリーマンの姿はない。昨夜の帰り道を通った。静かで昨夜のテロ、パブ(ど派手な深夜営業)の余韻はない。少し、濡れた歩道だけが昨日のすべてを知っているかのようだ。Butchur Gateを入るがここも人影はない。街が私だけを歓迎してくれている。教会の鐘が鳴っている。城内に3つのキリスト教会がある。目前の門が開いたままのPresbyt Churchだ入ることにした。緑の芝生の中を1本の小道が聖堂の方に延びている、小さい教会だ。道の奥に、荒削りの石版の墓が5基ほど並んでいる。古い物は1634年に死んだと彫られている。紫のアジサイが咲き誇っている。10人ほどの黒い正装をした年配の男女が、話しながら入ってきた。彼らは静かに聖堂に向かって行った。道路に戻ると、娘さんとお母さんらしき観光客と出会った。お母さんが私の顔を見たので、ここは「入れますよ」と言うと、「ここでけっこうなんです・・・」と、ニコッとして娘さんが答えた。「キリスト教の方ではないのですか」、「私達は、スコットランドから来たんです。カトリックなんです」と会釈をしながら去って行った。さらに20人ほどの黒い服の一団が、アジサイの咲く小道に入って行った。かもめが1羽、上空を飛んで行った。干潟が近いせいだろう。10時、人の姿が増えてきた。城壁から外を眺めると、遠くに緑の小高い丘が広がっていル。そのふもとには住宅が点在している。中腹に協会の高い塔が数本見えている。城壁から見る眼下に1本の広い道路が走っていて、血の日曜日記念碑のある広場が見える。集合住宅の壁に異様な絵が描かれている。ベルファーストと同じ種類だ。落書きとは程度が違う。宗教・政治対立がうかがえる。iで£交換をして食事を済ませることにした。i センタは観光客はまだ少ない。受付カウンタの中に若い男女職員がいるだけだ。「今頃の時期は曇りが多いのですか」と質問した。「はい、多いです」と、£を渡しながら回答した。観光客が少ないのでゆっくりとみやげ物を見た。写真入りパンフでも無料が多い。
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