TOP女性講師と食事 (レストラン世界)  
 
後日彼女から頂いたクリスマスカード
 支払いをしながら「ありがとうございました。お元気でね」と言った。彼女はリンゴの袋を手渡しながら「ちょっと待っててね着替えて来るから」と部屋に戻った。スラッとしたズボンにブラウス姿の彼女は、「行きましょう」と言って玄関のドア−を開けてくれた。少々化粧をして綺麗だ。彼女はドア−の鍵を閉め「荷物が少ないので一緒に歩きましょう。バス停はあなたが今朝散歩した海岸通よ」と言った。彼女と僕は歩道を並んで歩いた。まだ母が元気だった頃、久しぶりに大阪から田舎に帰ると「何か食べたい物はないの」と聞いてくれた。そして、僕が大阪に帰る時はいつも駅まで送ってくれた。そんな母を思い出だしてしまった。朝と同じ下り坂を話しながら海岸に向かった。海辺のリゾート地ポートマーノック出会う人もない静かな日曜日の朝だ。散歩時バスが止まった海岸通りの停留所に着いた。「ダブリンに来たなら必ず訪ねて来てね」と言ってくれた。「はい必ず訪ねます。その時はよろしく」と言いながら砂浜の方を眺めた。
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